〈凡例〉

1本解説は各々の分類群についての概要を記しており,主に分類学的内容を取り扱った.日本産種を中心に取り扱っている性格上,解説する分類群は日本に産するものに限定されている.ヒゲブトハネカクシ亜科の分類は極めて遅れており,また,外見が極めて似通っている種も多いことから,写真などはあくまでも参考程度の使用に留めて頂きたい.本目録も完璧なものではなく,おそらく不備が含まれていることが予想されるので,その点にも注意を要する.

 

2研究者によって採用する分類体系に違いがあるが,ここではLawrence & Newton (1995) を参考にしており,部分的に変更を加えた.目から亜科までの配列は分類体系に従い,族以下に関してはアルファベット順に配列している.

 

3原記載以降の記録が無いなどの正体が分からない種なども掲載している.

 

4分布の表記は,日本国内;千島,アジア,太平洋地域,ヨーロッパ,アフリカ,新大陸の順番とする.なお,生物地理区を地域の代わりに採用することもある.

 

5人名や学会誌,地名等に使われている特殊文字(Śôüなど)はなるべく使用した.

 

6. 本文中で使用している日本産ヒゲブトハネカクシ亜科の目録は,柴田泰利氏(ハネカクシ研究家),丸山宗利博士(九州大学総合研究博物館),そして本サイト作成者の山本周平が纏めたものである.

 

7欧文の参考文献に関しては,邦題,あるいは簡単な要約を作成者の山本が付した(念の為に各該当ページに明記).参考文献は個々のページ下に列記しているので,それらを参照頂きたい.

 

8内容の改訂や更新などの改訂情報に関しては本サイトのトップページ「更新情報」を参照されたい.

 

9写真に使用した標本は,九州大学総合研究博物館に収蔵されているものと山本個人のコレクションである.用いた標本は基本的に,日本国内で得られたものであるが,一部は外国産の写真を公開している.その場合は原産国名を記した.

 

10. 図における体長の表記であるが,スケールバーが入っていない場合に関しては,頭楯から腹部末端節までの長さを記した.

 

11著作権保護が無くなった原記載論文などについてはPDFを公開する.公開基準に関しては,「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」(the Berne Convention for the Protection of Literary and Artistic Works)を遵守する.加盟国である日本は著作者の死後から50年間を著作権の保護期間としているが,同,欧州連合諸国やアメリカ合衆国ではそれより長い死後70年間を採用しており,公開基準は著作物によって異なる.

 

 

 

〈注意〉

本データベースの内容は構築者らの研究上の観点から,あえて最新の情報や知見を伏せている場合がある.その点をご理解頂きたい.

 

 

〈参考文献〉

Lawrence, J. F. & Newton & A. F. Jr., 1995. Families and Subfamilies of Coleoptera (with selected genera, notes, references and data on family-group names). Pp. 779-1006 in Pakaluk, J. & Slipinski, S. A. (eds.) Biology, Phylogeny, and Classification of Coleoptera: Papers Celebrating the 80th Birthday of Roy A. Crowson. Museum I Instytut Zoologii Polska Akademia Nauk, Warsaw. [甲虫目の分類体系(特に高次分類体系)を整理した文献であり,重要である.]